バイオダイナミクス理論を生み出したサザーランドが遺した最後の言葉、「静まりて知るべし(Be Still and Know)」をどう考えるかでバイオダイナミック・アプローチの中身は異なってくる。本書の立場は、治癒のために命の息吹を自由なままにおくブレス・オブ・ライフ・クラニアル・タッチ(Breath of Life Cranial Touch)である。まさしく文字するとおりに解釈するアプローチである。筆者は、本書の中でなぜテクニックや意思を用いるのではなく、代わりに、自分の心臓に止まり、確固としたプレゼンスを維持し、治癒を命の息吹に任せることが重要なのかを、一貫して指摘する。そしてそのクラニアルの体裁は何であれ、自分のヒーリングの方法に合うように置き換えることができる。結局どんな形式を通じて働きかけようと、命の息吹が体を作り、それを治癒するからである。